エグゼイド最終回 感想
8/27に最終回である「終わりなきGAME」が放送されたので感想
1.最終回について
○クロノスとの対決、仮面ライダークロニクルの終わり
正宗が消滅したことによって、クリアすることなく終わりを迎えた仮面ライダークロニクル
ポッピーピポパポやパラドが命をかけてドクターマイティXを使用したおかげでLv2でも戦えるように
パイロット監督である中澤さんが監督されたおかげか1話冒頭のシーンが再現
(若干ポーズは違うけども)
EXCITEが流れるのは熱かった
(シーン比較 上 45話 下1話)
○その後
・衛生省から予算が降り、ゲーム病の新薬開発に貴利矢が携わる
・特別処置でゲーム病専門病院を大我が開く
・潰れて欲しくない会社のためにニコが賞金を株につぎ込み大株主となり、小星作を社長に推薦
など印象的なシーンが沢山
その中でも特に注目すべきは永夢の会見シーン
・ゲーム病やクロニクル消滅者は亡くなったように見える症状にかかっている
・プロトガシャットの中にはデータがある
→消滅者は死んでいないので治療法を探していく
という考えを発表
ポッピーピポパポやパラドをはじめとするバグスターと戦い関わってきたからこその考えであり見事だと思う
また、被害に遭われた患者の名前を呼んでいくシーンでの飛彩の「もう涙はノーサンキューだ」という台詞
38話のタイトルである「涙のPeriod」にかかってる台詞になっていて感慨深い同じシーンの貴利矢の「まだまた死ねないな」という台詞も、作中で何度も出てきた「どうせ一度は死んだ身だ」というのを踏まえている気がする
○データの復元
意味ありげな手の内の欠片はやはりデータであり、ポッピーピポパポを体内で培養し復元していた黎斗
同じようにデータの欠片を手にしていた永夢もパラドに再感染したことによりエグゼイドに変身、ポーズ中に動くことが可能、パラド復元することができた
全員生き残りのためにこの描写をしたことには間違いないが、消滅した患者の治療技術の前進にもなっていると思う
○ニコ
卒業式終わってすぐ病院に事務員として雇って欲しいと頼みに来るの可愛いし健気すぎて泣いた
2.命について
医療をモチーフにしてきたからこそ描かれた命
最終回や23話「極限のdead or alive!」で描かれた通り、永夢はライダーとして戦うことはあくまで医療行為であり命を奪うものではないという考えを持っている
しかし12話「クリスマス特別編 狙われた白銀のXmas!」黎斗は貴利矢をゲームオーバーにさせた過去があり、正宗は自らを命の管理者と言い張る
「駒にすぎない」という黎斗の台詞や正宗の「命の管理者」という台詞から価値観の違いが見られることは明白である
前作の仮面ライダーゴーストと重なるテーマであるが、ゴーストは命は大切というのが押し出されていた
ではエグゼイドはどうだろうか
これは個人的な意見だが命というものについて深く掘り下げるつもりはなかった気がする
確かに死ぬのは怖い、死んだら終わりなどのシーンはあったが命そのものをどう扱うかというものはなく、どう命を繋いでいくかに重みが置かれていると感じた
これは上にも書いたがあくまでも医療行為、治療であり、エグゼイドはドクター達の話である
永夢が正宗に言う「お前が命を語るな」という台詞は仮面ライダークロニクルで消滅した人だけではなく、そのような背景があるからこそではないだろうか
3.劇場版について
本編終了後だと発表された劇場版
内容は前回触れたので省略
ここではトゥルーエンディングというタイトルについて触れていきたい
トゥルーエンディングはまどかちゃん目線だと思っていたが本編を終えてまた考えてみた
本編と違い劇場版は大円団を迎える
確かにまどかちゃんにとってもトゥルーエンディングだと思うが、「ゲーム」としてもトゥルーエンディングだったのではないか
仮面ライダークロニクルは正宗の消滅をもって終わりを迎えたためクリアをしていない、つまりバッドエンド扱いであり、劇場版はゲムデウスを倒したことによりクリアしたことによりハッピーエンドということだと思う
ちなみに劇場版で「これでハッピーエンドだね」という台詞もある
だからこそまだドクター達はエンディングを迎えていないのかもしれない
[追記]
本編終了から1年後ではなく本編終了後であり訂正しました
4.終わりなきGAME
医療は日々進歩するが、ウイルスを撲滅することは難しい
だからこそライダーに変身し戦い、ゲームという名のオペをし続けなければならない
そんな意味が込められていそうなタイトルで締めくくられた本編
話は変わって劇場版が本編終了から一年後というのと同時にVシネマ「仮面ライダーエグゼイド トリロジーアナザーエンディング」が制作されることが発表された
おそらくブレイブ&スナイプでは小姫や牧の復元に関わる話をやるんだろうなという想像はつく
(最終回の飛彩の台詞「待っていてくれいつか取り戻すから 小姫の笑顔を」より)
問題はCRと一時とはいえ協力関係にあった黎斗がラスボスという点
この黎斗はオールバックになっている
オールバックというと退場付近やゴライダーがこの髪型だったため嫌な予感しかしないが、ネタキャラよりも暴れていた頃の方が輝いていたと思うので嬉しい
5.感想
正直一年前紹介PVを見たときに不安を感じていました
確かに1クール目は見るのが苦痛で挿入歌は小さい、大きな流れはともかく細かいところが雑だったりと所々不満がないわけではありませんが、一年間とても楽しませてもらった作品でした
本編は終了しましたが裏技パラドクスやスナイプZERO、平成ジェネレーションFINAL、そしてVシネマとまだまだ続いていくので今はまだあまり寂しさは感じません
脚本だけでなく演出や役者、スタッフの方々のおかげで出来上がった作品に出会うことができて幸せです
一年間本当にありがとうございました